ごあいさつ

当館のホームページをご覧頂きましてありがとうございます。

さて、昭和29年生まれの私にとって昭和の時代は既に懐かしい記憶となりつつあります。
何もかもが便利で快適な生活を営むことができる現代社会ですが、反対に今や全国どこを探してものんびりとした昭和の風情を残しているところは皆無となってしまいました。

携帯電話やスーパーマーケットなどなかった時代、近所の八百屋や魚屋、雑貨屋、銭湯などの賑わいを始め、放課後には駄菓子屋にたむろする子供たちの生き生きとした表情は今でも強烈な印象として今なお私の脳裏に残っています。

~ミニチュアを通じてノスタルジックな昭和の世界に遊ぶ~

「あの時代」の街並みや日常生活に二度と回帰出来ないならば、いっそ雰囲気だけでも精巧なミニチュアの世界で再現したい・・・

そう思い立ったのは今から十数年も前のことでした。

以来、様々な写真資料や薄れゆく記憶を手繰り寄せながら可能な限り「あの時代」の生活ぶりを再現すべく、架空の町「東龍野町とそこに生活する人々」をこのたび開放展示型ジオラマとして完成させたものです。

~拡大鏡とペンライトを片手に街並み探検を~

路地裏の野良犬、小指の先サイズのホーロー看板やポスター類を始め、じっくり見れば展示物の各所に思わぬ発見があることでしょう。

また、数百人に及ぶ「住民たち」はそれぞれ違ったポーズで昭和の生活感を演出しています。
加えて夕景演出時には各建物内部に明かりが灯り、光と共に浮かび上がる生活風景は昼間の様子とは一線を画す細密な造り込みとしています。

播磨の小京都と呼ばれるたつの市へお出かけの際は、旧市街地散策の途中での新たな立ち寄りスポットとしてぜひ当館へのご来館をお待ちしています。